2021.09.01

SDGsとは?「目標2 飢餓をゼロに」

SDGs目標2「飢餓をゼロに」とは、 「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」ことを目標としています。

すべての人が栄養のある十分な食事ができるようにすること、気候変動や異常気象、干ばつ、洪水などの災害に強い農業を実践することを目指しています。

世界の9人に1人が飢餓

世界には、ごはんを食べられず病気になってしまったり、栄養が偏り、死んでしまったりする人が8億人以上いるといわれています。

それは世界の9人に1人が飢えているということになります。
子どもではさらに深刻で、4人に1人が飢えに苦しんでいます。

そしてその数は、今後どんどん増えていくと予想されていて、
2050年、飢餓に苦しむ人たちは、世界でなんと20億人ともいわれています。
飢餓に苦しむ人たちが2倍以上にも増えてしまうのです。

飢餓の原因

1.自然災害
  世界で食料不足に苦しむ人たちの8割以上は、自然災害が発生しやすい場所   
  で生活しています。
  地震や津波、洪水、干ばつなどが起こると、農作物や田畑が被害を受け、
  家や仕事も奪われて、食料を手に入れることが難しくなります。
  
  気候変動による台風や集中豪雨、森林火災などによる被害も増えており、
  途上国で農業を営む人たちに大きな影響を与えています。

2.紛争
  世界で飢餓に苦しむ人たちのうち、約4.9億人は、紛争地域に暮らす人たちです。
  紛争が起きると、家や農地などをすべて捨てて避難しなくてはなりません。
  そうなれば、食料の確保が困難になり、飢餓状態になってしまいます。

3.食品ロス
  食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられる食べ物のことをいいます。
  日本では、年間約612万トンもの食品ロスがあると推計されています。
  これは国民1人あたりで計算すると、お茶碗1杯分を毎日捨てていることになり、
  世界で飢えに苦しむ人への食糧援助量の約1.6倍の量になります。

「日本で廃棄される食糧が飢餓に苦しむ人々に行き渡れば」と考えると
わたしたちも世界の飢餓と決して無関係ではありません。
 

出典: SDGs未来会議チャンネル